温泉は、どのようにして体に効くのか              

入浴

入浴



           


天然砂むしで循環促進


             



「白波乃/下に熱砂の/隠さるる/不思議に逢えり/指宿に来て」
と、与謝野晶子も詠んでいます、
鹿児島県指宿市の摺ケ浜に広がる天然の砂むし場は、全国的に有名です。


砂浜の下を80〜90度の温泉が流れている砂むしは、この熱で温められたうえ、
海水で適度に冷やされた砂を利用します。
場所や深さによって異なりますが、入砂温度は、50〜60度の高温です。
しかし、砂の熱容量は水に比べて小さく、水分も蒸気化して砂粒の間に存在するため、
このような高温浴が可能になります。
つまり、砂がある程度乾いていなければ危険です。
水分が多いとヤケドをする恐れが有ります。
このため、天然砂むしは、引き潮の時しか成り立たなくて、
砂の重さは30キログラムにもなります。

砂むしの歴史は古くて、文献によりますと、元禄十六(1703年)には、存在していました。
明治、大正時代には湯治宿が並び賑わっていました。

指宿市の摺ケ浜は、江戸時代から、腰痛、神経痛、冷え性などに効果があるとされ、
世界的にも珍しい天然砂むしです。

仰向けに寝ての入浴、砂の重さ(圧力)、高温という砂むしの特徴は、
顕著な循環促進効果をもたらし、酸素や栄養分を供給するとともに
血液中の発痛・炎症物質や老廃物を排出することが分かっています。
保温効果が極めて高いことも明らかになりました。
そして、腰痛、筋肉痛、神経痛、関節ジウマチなどに効果が、有ります。

しかし、交感神経系の刺激作用、砂の圧力による静脈血の還流増加などにより、
高血圧、心臓病、浮上脈、肺疾患には、禁忌。
知覚障害の人は、やけどの恐れが有ります。
急性炎症、消耗疾患の人も無理です。



岩盤上にゴロリ、岩盤浴


               



玉川温泉(秋田県)の岩盤浴は、火山帯の地熱を利用した露天のオンドルでありまして、
テントの小屋に入れば天然のむし風呂になります。
この温泉は、十和田八幡平国立公園の焼山(1366メートル)に抱かれ、
豊富な湯量を誇る高温強酸性の湯治場として全国的に知られています。

こちらの、岩盤浴は30〜40分間、1日2回程度が一般的です。
旅館部と自炊部合わせての収容人数は約七百人。
10日から2週間くらいの滞在がいちばん多いとのことです。

やはり十和田八幡平国立公園にある後生掛温泉(秋田県)。
名物のオンドル宿舎は、地熱で温まった地面上に建っています。
土間に砂、さらにビニールル、花ゴザを敷き、その上に横たわる仕組みです。
露天の岩盤(玉川温泉)、宿舎の土間(後生掛温泉)との違いがありますが、
温浴の原理は同じです。



個性豊か、各地のむし湯


              



各地に「○○むし」「○○ふかし」といわれる独特な湯が存在しています。

これは、蒸気を利用して温まる「むし湯」です。
湯気でもうもうとした浴室に入るのが一般的です。

普通の風呂では、水の重さ(静水圧)によって横隔膜が上がって心臓が圧迫されたり、
心臓に戻ってくる血液の量が増えて(心臓への)負担がかかります。
しかし、むし湯ではこうした静水圧の影響は有りません。

また、温度は、蒸気を供給する湯で50〜60度(室内の温度はこれより下がる)が、
望ましいです。
そして、高温でもやけどをしないのは、蒸気は水と異なり細かい粒であることと、
湿度が100%セントに達していないためです。


大分県・別府八湯のひとつ鉄輪温泉にある市営「鉄輪むし湯」は、
火山性の熟い地盤で砂利と石を熱し、さらにこの上に薬草の石菖を敷きつめて
横たわるユニークなものです。(現在は、石の加熱用に高温の蒸気も利用しています。)
室内の温度は、60〜70度にもなり、
夏は5〜8分、冬は10〜15分の入浴が一般的です。

箱から首を出して温まる、後生掛温泉の「箱むし」も独特です。
旅館付近に噴き出している火山性の水蒸気をパイプで引き込んだ木の箱が、
浴室の中に複数並んでいます。
文献によると、
江戸・天保時代以前(百五十年以上前)にはあったようです。

八甲田山ろくの紛ケ添温泉(青森県)のむし湯は、「まんじゆうふかし」と呼ばれ、
屋外の小屋にある、二本の本の箱(とい)の下を91度という高温の源泉が流れています。
この熱で温まった箱の上に腰掛けて患部を温める仕組みです。



時間湯〜47度に3分間の荒療治!


                 



群馬県の草津温泉は、47度前後の高温・強酸性の湯に、集団で三分間入浴する荒療治
「時間湯」で知られるています。

高温で危険も伴う時間湯は、すべて湯長(指導者)の号令の下に進められます。

準備運動と、湯の温度を下げる意味があることと、蒸気の吸入にもなるので、
草津節や草津湯もみ唄を歌いながら幅30センチ、長さ3メートルくらいの板で湯をかき回します。
7〜8分間ですが、もうもうと湯気が立ち、全身から汗が出て来ます。

続いて、頭に20杯の湯をかけます。
時間湯の特徴の一つです。
湯の熱で頭部の血管が拡張するので、高温浴で温められた、体中の血液の脳への
流人を調節し、のぼせを予防する効果があるのでは無いかと言われています。
次に体に5〜6杯の湯をかけてから、そろりと入ります。

かつては、梅毒などの性病やハンセン病患者が、湯治をしていたのですが、
今は、ほとんどいません。
最近は皮膚炎や内臓疾患が多く、若い人のほとんどはアトピー性皮膚炎です。

時間湯は、激しい刺激療法で、ショック療法です。
あえて体に揺さぶりをかけることで、体調の「ひずみ」を治すと解釈されています。
熱い湯は血栓の形成を促します。
ことに時間湯は、血小板を活性化して血栓をつくりやすくするとともに、
血栓を溶かす線溶能を低下させることが確認されています。
虚血性心疾患や脳梗塞への注意が必要です。
脱水防止のために、入浴後の水分補給も欠かせません。
さらに入浴によって血圧は急上昇しますが、風呂から出ると逆に急に下がり、
心拍数も顕著に増え、体力も消耗するため、高齢者や体が弱っている人、心臓病、
高血圧などの患者は、入らないほうが良いです。

時間湯によって、入浴後に体内麻薬(モルヒネ様物質)のひとつ、
ベータ・エンドルフインの血中濃度が上がって、いい気持ちになったり、
幸福感を得る人がいます。
依存(中毒)的傾向も見られます。
ジョギングによって何ともいえない心地よさを感じるジョギング・ハイ(ランナーズ・ハイ)も
体内麻薬が関与しているとされています。
時間湯でなぜ体内麻薬が分泌されるのかはよく分かっていません。
高温による苦痛を緩和しているともみられています。


●千葉周作と時間湯
司馬遼太郎の小説「北斗の人」の中で、主人公の剣豪・千葉周作が悠然と
時間湯に入るくだりがあります。
「悠々と手拭いをつかいはじめた。指一本動かせないこの熱湯のなかで、
まるでぬるま湯のなかにいるようなこの芸は、すくなからず湯頭を感動させたらしい」
(角川文庫)
 
時間湯の中で実際にタオルを動かすと動かせないことはないですが、
とても悠々とはいかないそうです。
江戸時代の時間湯は、現在よりもさらに熱かったようで、
実際にはあり得ないことでしょう・・しかし、小説の描写はすばらしいです。



冷泉浴、一三度の刺激療法



                 




「温泉は温かいもの」との認識からは、あまりにかけ離れているのが、冷泉浴です。

13度という、震えがくる「湯」に入ります。

寒の地獄温泉(大分巣彩肘山北ろく)では、入浴中にじっと我慢した後、
ストーブで体を温めるそうです。

体に付着した成分がしみ込むとも言われていますが、草津温泉の時間湯とは逆の、
一種の刺激・ショック療法です。
アトピー、乾癖、水虫などの皮膚病の患者が多いです。



体の芯まで温まる灰色の泥湯


             



大分県別府の明鸞(みょうばん)温泉、阿蘇山ろくの地獄温泉(熊本県)、
後生掛温泉(秋田県)などは、泥湯と呼ばれて泥の中に入ります。

火山国のイタリア、旧ソ連南米などには多いですが、日本では少ないです。

泥湯は、よく温まり保温効果に優れています。
子宮など体深部の体温が上昇することも確認されています。

熱伝導度、比熱、熱容量が水より小さく、更に水に比べ流動性が低いため
湯の動きも小さく、同じ温度の″水の湯″よりも熱く感じません。
体感温度が低いため、長時間入浴も可能です。

泥に皮膚の有機物が付着するため、脂性の人にもよく、美肌効果もあります。



ぬるい湯にじっくり浸る持続湯


体温とほぼ同じで、熱くも冷たくもない程度のぬるい湯に長時間入り、じっくり浸る療法が、
持続湯という入浴法です。
ぬるい湯は、血圧、心拍数、血液粘度などの変動が少なく、生理的な影響が小さく、
神経の高ぶりを抑え、安定させる作用もあります。
心が休まり、リラクセーション効果が望めます。

長時間入浴することによって、皮膚や呼吸器を通して脂溶性の温泉成分がより多く
体内に入るため、薬理効果も期待できます。
かつては、「夜づめの場」として8時間から10時間も入浴して
精神疾患の治療に用いたことも有ります。

南八甲田・高田大岳(青森県)の登山口にある抑心温泉は、
四百年という古い歴史を持つ湯治場です。

武田信玄の隠し湯として、負傷兵の治療や金山鉱夫の湯治に利用されたとされる
増富温泉(山梨県)の湯もぬるくて、
また、鳥取県の三朝温泉とともに、世界有数のラジウム泉としても知られています。



打たせ湯のマッサージ効果


                  


落下する湯を肩、腰、背、ひざなどに当てて凝りや痛みを和らげるのが、打たせ湯です。
湯あんま、湯滝、滝の湯、打たれ湯など多くの呼び名を持っています。
落差(位置のエネルギー)を利用しただけの単純な手法で、太い細い、高い低い、熱い、
ぬるいなど、さまざまなタイプが全国各地に数多くあります。
湯の打力に温熱が加わり、マッサージ作用があり、効果も自覚できることから
温泉療法として人気が高いです。

大分県・筋湯温泉の「うたせ大浴場」は規模が大きく有名です。
もうとした湯気の中に9対・18本の滝が並び落ち、入浴者は、湯滝の下で腰掛けたり、
腹ばいになって、肩や背中を打たせています。

露天の打たせ湯では、滝と同様にしぶきによって周辺の空気の中にマイナスイオンが、
多くなるため、鎮静効果も望めます。



強酸性、強アルカリ性の湯


個性ある温泉として知られる名湯が、多いのが、強酸性、強アルカリ性の湯です。

火山列島・日本では、「強酸性」が目につき、1種の刺激療法・ショック療法として
古くから湯治に用いられてきました。

強酸性泉は、火山帯に沿って点在しておりまして、近畿、中国、四国地方には少ないです。
硫化水素、明ばん、緑ばんなどを合むことが多いです。

強酸性泉は刺激が強く、肌がピジピジする感じで小さな傷もしみます。
目に入ると開けていられないほど痛く、飲むと酸っぱく、「酸性」を実感します。
殺菌力が有りますが、肌の弱い人は、わきの下、へその周囲、足の付け根などが、
ただれることも・・・。
湯あたりを起こしやすいため、高齢者や体力が低下している人は注意が必要です。
玉川温泉(秋田県)、酸ヶ湯(青森県)、蔵王(山形県)、草津(群馬県)、
霧島(鹿児島県)などが、有ります。

皮膚病の治療は、あせも、やけど、虫刺されなどを除けば強酸性硫黄泉が中心です。
刺激の強い湯に患部を入れ、一時的に症状を悪化させて
皮膚本来の自然治癒力を導き出すのです。

酸は、ロ腔粘膜を荒らし、歯を溶かすため、飲用には薄めます。
歯に触れないようストローも利用したいところです。


アルカリ泉では、白馬八方温泉(長野県)がph11.3で全国トップです。

アルカリの湯の特徴は・・・
●温度がそう高くない
●含有塩分量もそう多くない
●ナトリウム・炭酸・炭酸水素イオンが多い
などです。

一般的には、花こう岩などケイ酸のアルカリ塩を主成分とする岩石、
それに関係する凝灰岩などから湧出して、
蛇紋岩、沸石などの変成岩に由来するものも有ります。

皮脂を溶かし角質を柔らかくする作用があるため、
肌がすべすべになり
美人の湯≒アルカリ泉
とも言われています。
ただし、アルカリが強過ぎると皮膚の脂分が取られ、逆にカサカサします。





           

               














              
                      
                      

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