カーシェアリングは1980年代にスイスで誕生しましたが、日本では法の制約があり、かなり遅れて1999年に経済産業省の外郭団体などが実証実験を開始しました。
この法規制とは、「有償での車両の貸し出しは、有人の事務所で管理しなければならない」というもので、要するにレンタカーを視野に入れたものでしかありませんでした。
やがて、ニーズの拡大や環境政策、技術の発達などの観点から、2005年(平成16年)4月の国土交通省の通知により、特区認定を受けた区域での無 人での車両の貸し出しが可能となりました。
これを受け、神奈川や福岡、広島などが特区申請を行い、都市部を中心にカーシェアリングのサービスが開始されま した。
特区エリアは徐々に拡大していき、当初は補助を受けた実験事業が主だった団体も、民間事業へと移行していきました。
その後、2006年(平成18年)7月からは、規制緩和項目の全国対応により、特区申請がなくても無人管理の有償カーシェアリング事業が行えるようになりました。(特区指定は廃止)
現在は、オリックス、マツダ、トヨタなど大手企業が参入し、多くの拠点と明確なサービス内容を打ち出し、れっきとした1つのサービス産業へと成長している真っ最中です。